LlanoのCPU性能

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 (Via 北森瓦版)


 北森さんも書かれてますが随分CPU値が低い気がしますね。
 GPUにダイを割いている分割を食ってるのは分かるのですが、Intel対比ならともかく、
 K10.5世代のCPUと比べても落ちるというのはちょっとなー、という気がします。
 元々LlanoのCPUコアはK10ベースですからスコアが「伸びない」のは分かります。
 ディスクリートクラスのGPUを載せてしまうことで、TDPバランスがCPUからGPU
 振られたせいでクロックを下げているのでしょうか。


 GPUコア性能にしてもメモリ帯域はCPUと共有なので実際にはディスクリート並の
 スコアは出ないと思われますし、どうなるんでしょう。
 勿論AMDの「x86コアよりGPU(ベクタ)コアを有効利用したほうがバランスが良い」
 という主張も分かりますが、では元々x86コアがやっている処理をGPUに振れるのでしょうか。
 AMDはあまりその辺のソフトウェア開発サポートに注力していないため、
 「我々はコレが理想だと思ったから作った。GPUコードを書かないと性能は出ないが
  それはお前等が頑張れ」と半分投げっぱなしになります。
 現状GPUコードを使うプログラムというのはエンコーダぐらいなもので、科技計算などは
 そんなミドル/ローチップは使いませんし、そもそも土壌がありません。
 しかも現状CUDA比率がとても高いです。


 さて、ネガティブに書いてみましたが実際のところ、コレがSandyBridgeのi5下位〜i3当たりに
 ぶつかるとするとどうでしょう。
 X4 3GHz + 5650(-α)程度の性能があればMWぐらいなら720pの60fpsで遊べるんじゃないでしょうか。
 i5 3GHz(HD2000)だと、GPUがネックで30出ないでしょう。
 現行のミドルレンジ(5770/6850、GTX460/GTX560)以下のカードすら挿さないゲーマーが
 どの程度居るのか分かりませんし、この程度で済むゲームがどれぐらいあるのかも分かりませんが、
 ピンポイントで強いのは事実です。


 じゃぁ値段次第じゃね?
 となるかと思いますが、LlanoはCPUコア部は小さいですがGPUコア部が非常に大きいため、
 普通にSandyBridge4コア:Llano4コアは同等サイズといわれています。
 となると良くて同等、32nmの歩留り次第ではちょっと厳しい計算になります。
 Sandy i5が1.5〜2万円のレンジですからこの辺りでしょうか。


 GPU性能がIGPで足りないと思った場合は足せば良いデスが(パワーゲーティングが導入される
 そうなので、外部接続時はちゃんとカットしてくれる前提)、CPU性能が足りなきゃ買い替えですからね。
 今までもAMD系ユーザーはM/B据え置きCPU差し替えとかで色々上手いことやりくりしてきたと
 思いますが、今後さらに要素が増えて大変ですね。


 個人的にはCPUコアがほぼ据え置きで変わらないということなのでBulldozer+IGPに期待したいと思います。