総括別分類
Intel編
今年の大きなポイントといえばAtomとNehalemでしょうかね。
とはいえ両方ともなんらかのガッカリ感を内包しています。
・Atom
Atom自体はコンセプト・実性能ともに文句無く、特に問題ないのですが
問題は945GSEなどの非力・電力食いのチップセット群。
来年はこの辺りを改善して欲しいですね・・・。
・Nehalem
C2Qからのデスクトップ用途におけるPerformance/Wattの向上がほとんど
見られず、大いにガッカリ。サーバー用途で圧倒的に速そうなのは
分かりましたが、だからどうしたという感じ。
8スレッド最適化アプリが出てくることを願いましょう。
とりあえず、Q6600お疲れ様、といいたいかな。
AMD(CPU)編
去年の尻拭いに終止したという感じでしょうか。
9350eや、消費電力の改善された9950BEなど、単独で見ればそれなりに
良いCPUは散見されますが、結局のところ「5万以上で売れるCPU」が
存在せず、Athlon XP世代に戻ってしまった印象を受けます。
来年はPhenom IIで頑張って欲しいところ。
(いきなり200ドル台に設定するとか色々疑問符が付くことやってますが。)
NVIDIA編
あらゆる意味で最悪の1年。
ノート用GPUの過剰発熱問題、アッパーミドルクラスの伸び悩み。
評価出来そうなのは9600GTぐらいで市場を喰われまくり。
1つだけ光明はCUDA/GPGPUの道筋が見えてきたことですかね。
ATI Streamよりかなり先行しましたし、この利点を生かして来年は
取り戻せるか?
AMD(ATI)編
4850/4870/4870x2というRV770を基点としたシリーズが好調。
コレ以前では明らかにNVIDIAに劣っていたPerformance/Wattが改善され、
200〜300ドルレンジでは(値段的には)ファーストチョイスに。
基本的にRV770コアを使いまわす(SP数・バス・クロックのチョイスのみ)ことで
コストも抑えられた良い1年だったように思います。
唯一、出遅れたGPGPUについての巻き返しについても先日のベンチを見る限り
期待出来そうですので、今のトコロ見通しは明るいかな?
メモリ編
DDR2-800がスタンダードとなり、DDR3もまぁ買える値段に落ちてきました。
台湾辺りの小規模メーカーが後先考えず作りまくったせいでとんでもないことに
なってますが・・・。買う側としては安いに越したことはないのですが、
価格競争の末に粗悪なものしか市場に残らない、という事態にはなって欲しくないものです。
あとは東芝のように他の業務に支障をきたさないように・・。
今年もあんまりRAMディスクドライブは流行りませんでしたね。
所詮は超絶ニッチ市場か。
ディスクドライブ編
急に出てきたSSDの波。今年で既にブレイクした感はありますが、
来年もさらに伸びると思われます。課題は、プチフリ問題を基点とする
ディスクアクセスの"SSDへの最適化"、でしょうね。
正直なところ個人的にはほとんど購入欲は無いのですが。
静穏性に全く興味が無いので、後はランダムアクセス性能と省消費電力だけ。
消費電力は確かに惹かれますが、ランダムアクセス性能はゲーミングには
ほとんど影響が無いので・・・。起動時間もスリープ/休止ベースの私は
あまり気になりませんので。
あ。でもノートの方はiTunesが重くなってきてるので考えたいかも。
PATA用なんて私が買う頃には絶滅してるかもしれませんが。
光学ドライブ・メディア編
やっとBDドライブが一般レベルのお値段(6倍速が2万切り)に落ちてきました。
メディアも安物であれば枚単価400円ぐらいにはなってきてるようなので
そろそろDVDレベルか。LTHが全く下がらないのがちとアレですが。
ただ、各種メディアで言われてる通り、本当の敵はHDD/SSD/SDでしょうね。
HDDに至ってはGB単価7〜8円とかですからね・・。
フラッシュメモリも随分とふざけた値段になってきてますし。
16GB MicroSDが1500円て。
ノートPC編
何はともあれNetbookの隆盛。
「OSの値段を削減すること」
と
「極限まで共通化する(独自性を無くす)」
ことでココまで値段が下げられるんだよ、という台湾メーカー辺りの
心の声が聞こえてきました。
安く買えることはありがたいのですが、B5モバイル(DynaSS、Lavie J、VAIO T、
Let's R/T/W)の市場が無くならない事を願います。
あんまりにも横並び過ぎる市場は見ててツマラナイので。