HD DVD撤退報道について

 http://blogmag.ascii.jp/kodera/2008/02/18224858.html
 小寺さんところ。
 マスコミ的には「勝った負けた」を明確にしないと報道し辛いってのは
 確かにあるだろうね。


 ところでこの戦争、「明確な敗因」ってあるんですかね。
 基本的には、
 ・容量の差
 ・BD+の差
 しか無い訳ですよ。
 で、東芝的には
 ・価格(プレスコスト含む)
 ・HDiの優位性
 を上げていたわけですが、価格は量産効果で既に逆転、HDi云々は結局BD-J
 大差が無い訳で(所詮は家電の付加機能ですからね)。


 ただ、逆に考えると、価格の面は量産効果さえあればもっと安く出来た筈で、
 (端的に言えば、「量産効果が有ってあの値段」のBDよりはもっと安く)
 HDiの優位性は「BDJにも優位性は特に無い」訳です。
 とすると、結論としては先に上げた2つ。
 容量と、BD+。
 容量に関しては今更何も言う事はないですね。
 同じ価格で容量差が1.6倍では。


 そして、BD+。AACSだけでも相当コピーの敷居は高くなっているというのに、
 さらに障壁を高くしようとする。
 現時点でAACS V4のリッピング/AACS解除はほぼ不可能で、さらにもう一つ壁が有る、と。
 小寺さんのところで、
 「日本の消費者が出した1:9という比率より、ハリウッドの3:7の方が強かった」と
 ありますが、結局ハリウッドはそのコピーの敷居の高さを選んだ、ということなのでしょう。


 無論、BDAが金を積んだとか色々付加要因が100%無かった、とは言いませんが、
 本質的にはやはりココなのかな、と思った。


 ・・・つーてもさー、AACSだけでもパンピーには相当敷居高いよ?
 装置側のアップデートを勝手に掛けちゃうんだから・・。
 「アップデートしない装置買えば良いじゃない」つーても、国内メジャーで
 そんな装置出すわけ無いしね。
 むぎゅう。


 コレを書いた後、某RDユーザの友人に話したら、
 「え?そんな建前とか何一つ関係なくて、"ハリポタBDがHD DVDより滅茶苦茶売れたから"でFAでそ?」
 って言われた。
 ・・・なるほど、市場主義だとそうなるのか・・。